元汚部屋住人が教える、汚部屋脱出方法blog

水回りの掃除その3、トイレを掃除しよう

キッチン、お風呂と掃除をしてきて、水回りの掃除の基礎が何となくお分かりいただけたでしょうか。その集大成ともいえるのが、トイレ掃除です。トイレには、水垢ではなく尿石というものが便器のフチやフチの裏にこびりついています。尿の成分が固まってできる汚れですね。また、便器の周りにもホコリや飛び散った尿など、悪臭の原因となるものがたくさんあります。

さあ、トイレにある動かせるものは全てトイレの外に出して、掃除の三種の神器、ゴム手袋、マスク、換気です!トイレの汚れは少々手ごわいです。物理的にもそうですが、精神的にもなかなかやりたくない場所です。しかし、いつか誰かがしなければ、永遠に綺麗になりません。

まず、便器のフチ裏にタップリとトイレ用洗剤を掛けましょう。洗剤は粘度が高く、密着しやすいもので、酸性のものを使いましょう。トイレの汚れはアルカリ性ですので、酸性洗剤が良く効くのです。ナチュラルクリーニングを実践されている人は、クエン酸を濃いめに溶かしたものを、水垢取りラップと同じ要領で貼り付けていけばOKです。

これで下準備ができました。酸が尿石を溶かしている間に、他の部分をやっつけてしまいましょう。トイレ用の掃除シートか、クエン酸水スプレーと雑巾で拭いていきましょう。タンクの上から、水を流すレバー、タンク本体、便器のフタ、便座、便座の裏…と、上から順にしていけば、拭きやすく汚れが他に移らなくて済みます。また、直接触れるところは別の雑巾ですると、うっかり床を拭いた面で便座の上を拭いてしまった、というミスを防げます。

便座が外れるタイプのものならば、一度取り外してみましょう。タンクと便座の間も、意外と汚れが溜まっています。便器の外側も、謎の黒ずみがあったりします。軽い汚れならば、擦れば落ちますが、落ちにくい時はメラミンスポンジなどで擦ってみましょう。クエン酸ラップをしておくのも効果的です。

便器の床と台座部分も難敵です。ここは隙間があるので、どうしても汚れが溜まりやすいところ。シートや雑巾を広げ、隙間に入れ込むようにしてもいいですが、厚紙があれば、汚れが掻き出しやすいです。キレイになったら、隙間をカバーする専用カバーか、コーキング剤で隙間を埋めてしまえば、次の掃除が楽になります。トイレの壁と床も、一見綺麗なようでも飛び散った汚れが付着していることがあります。しっかり拭いておきましょう。

さて、ここまで終わったら、いよいよ便器の中の掃除です。クエン酸ラップをしている時は2~3時間放置が最も効果を発揮しますので、ここで休憩を入れても良いでしょう。時間が来たら、ラップを取り除き、トイレブラシでこすってみてください。溶けた汚れがどんどん取れていきます。それでも、完全には落ちない汚れもありますので、その場合は、耐水性紙やすり1000番台以降のものか、コゲ取り用の硬いスポンジ、メラミンスポンジを出動させましょう。便器を傷つけないように、あくまで優しく擦ってくださいね。

汚れが取れたら、水を流して終了です。水が溜められるタイプならば、半分ほど溜めてトイレブラシで水洗いするように、また、節水を意識するなら風呂の残り湯を使って流すと便利です。どうです?トイレが見違えるほど綺麗になったでしょう?これからは、気になった時にサッと掃除すれば、かなり楽になりますよ。